樫の木の恋(上)
「その…本当に無理だと思ったら言うから…。」
「分かりました。」
掛け布団をめくり、ゆっくりと秀吉殿を布団へと押し倒し上に跨がる。顔の赤い秀吉殿の頬を撫で、髪をゆっくりと払う。
口付けをし、舌を忍ばせると秀吉殿が首の後ろに手を回してきた。
「はん…べえ…。」
そんな風に可愛らしくとろけながら名前を呼ばれたら理性などすぐに吹っ飛びそうになる。しかしそれでは秀吉殿を怖がらせてしまう。
耳から徐々に首元をゆっくりと唇を触れるか触れないかくらいで這わせる。
「ん……はぁ……っ!」
少しずつ秀吉殿の息が荒くなるのが可愛い。肩口にあった自分を庇って出来てしまった傷口まで唇を這わせると、ゆっくりと秀吉殿の着物をずらす。
あらわになった胸はキツくさらしに巻かれていた。
「嫌なら言ってくださいね。」
「ああ…。」
秀吉殿の様子を伺いながらゆっくりと胸をさわる。
さらしの上からでもふわふわと柔らかいのが分かる。
少しずつさらしをずらし、秀吉殿の胸があらわになった。
「あ、あまり見るな。」
「ふふっ可愛らしいですよ。」
秀吉殿は怖がっていた。
本来なら止めたいところだが嫌とはまだ言われていない。
ここで止めたらまた秀吉殿に嫌な思いをさせてしまう。
と、まぁ頭の中で言い訳を並べ立てるが、単に自分が抑えられなかった。
ゆっくりと秀吉殿の胸を掬うように堪能する。口付けをしながら、ゆっくりと指で胸の先端を弄ると震えていた秀吉殿が大きく反応する。
「あっ…!」
「秀吉殿は敏感なのですね。可愛い…。」
「う、うるさい黙れ!」
そう強がってるくらいなら大丈夫だろうと思い、胸に唇を這わせる。びくびくと唇が触れる度に反応してる秀吉殿は懸命に枕で顔を隠していた。
口元も枕に押し付け声を聞こえないようにしている。