樫の木の恋(上)
「秀吉殿、好きです。」
髪を撫でながら秀吉殿の瞳を見つめる。
「…私…もっ!やっ…」
言い終わる前にそっと胸を触り弄ると秀吉殿の艶やかな声が聞こえる。しかし、やはり怖いのだろうか。少し震えている。
「怖いですか?」
「半兵衛だから…怖くない。」
それを聞いてから先程のように秀吉殿の胸に唇を這わせる。先端を弄ぶと震えが収まり、びくびくと敏感に反応している。
「あっ……んっ…ん!」
再び秀吉殿が枕を抱き寄せ顔を隠し声を抑えている。
それを見ながら胸に唇を這わせ、右手で秀吉殿の着物の紐を取り、そこから手を忍ばせ太ももを優しく撫でる。
「だ、め…!あっ!」
「駄目ですか?」
そう言うと秀吉殿は小さく首を横に振る。まだ大丈夫なようなので太ももを触り続ける。
徐々に秀吉殿をはだけさせていくと、秀吉殿がいきなり腕をつかんでくる。
「どうしました?やはり…嫌ですか?」
秀吉殿はふるふると首を横に振る。
「その…だな。」
「どうしたのです?」
「……その、わ、私ばかり気持ちよくなって…恥ずかしい…。」
枕を片手で抱きながらチラリとこちらを見る秀吉殿。なんでそんなに可愛いのだろう。
そんな秀吉殿の体を起こして髪を撫でる。
「良かった。秀吉殿は気持ち良かったのですね。」
「なっ!」
「ふふったくさん声、出てましたもんね。」
「そ、それは半兵衛が!」
「おや、嫌だったのですか?」
「…っそ、そういうわけでは…!」
秀吉殿がすがりつくように抱きついてくる。