未知の世界4

幸治さんが作ってくれた朝ごはんを食べ終わると、それを片付け、再び寝室に戻った。





一人で寝るには大きすぎて寝にくいな。






そんなことを考えながらも、ふかふかマットのおかげでよく眠れた。






どのくらい寝たのか。  






ピンポーン!



     
      

チャイムが鳴った。







私は眠たい目をこすり、ゆっくりとベッドから起き上がった。






あ、お母さん来るんだった。






お母さんを待たせないように、そのままの服で玄関に向かった。







ガチャ







「すいません、遅くなって。」






そういいながら玄関ドアを開ける。







「ごめんね、寝てたかな?お昼作りに来たわ。」



  


「え?もうお昼?」






なんて言いながら玄関にお母さんを通して、リビングへ向かう。






もうお昼だったんだ。







「すいません、何もしてなくて。」






「いいのよ、まだ昨日退院してきたばかりじゃない。






私はお父さんも昼間はいないから、暇なの。






お昼の準備してるから、休んでてね。」







「え?お父さん、日本にみえますよね?」






「そうよ。やごな病院や大学やらに顔を出してるのよ。







ついでに診察やらオペやらしてきてるみたい。






だから帰りが夜なのよ。」







「お父さん、お休みの時まですごいですね!」






「そうなのよ。まぁずっと一日一緒にいてもねぇ。」






すごいな。私なんて幸治さんと一緒に休みなんてほとんどないのに。





あっても私の体調の悪いときとか、昨日みたいに退院したときとか。






一日一緒にいれたら、すごく幸せなんだろうに・・・・・・。






「そうそうっ!今日の夜はお父さんもここに来るけどいいかしら?」






「もちろんです!泊まって行ってください!」






「あら、いいかしら。






ありがとう!かなちゃんはご飯までゆっくりしててね。」






そういわれ、リビングで私はやることもなく、部屋に行って、来週の大学に向けて勉強した。
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