未知の世界4
お昼はお母さんがチャーハンに卵スープを作ってくれた。
味はほどよく、たくさん食べることができた。
お母さんと二人でゆっくり話すなんて、久しぶり。
幸治さんのことをたくさん聞くことができたし、私の嫌な過去も自然と話すことができた。
お母さんは私の嫌な過去を、じっと聞いてくれた。
私が話した後は、幸治さんとのこと。
一緒に生活してきた話や、これからのことを聞かれた。
「なんだか、一緒に暮らしていても進展がなかったのね。
これからのこと、幸治はちゃんと考えてるのかしら。」
お母さんは首を傾げる。
「う~ん、退院してから、まだゆっくり結婚のことは話せてないので分かりません。
大学を卒業と共に式を挙げるなら、もうそろそろ考えていかないといけませんよね。」
「ほんと、ほんと。結婚式は準備が大変だからね。
幸治って恋愛には奥手なのかしら・・・・・・。」
「いや、そんなことはないと思いますよ。
私たちがあまり進展がなかったのは、私の体を考えてだと思いますし、それにお父さんやお母さんに認めてもらってからだって、ずっと言ってました。
私が入院している間、幸治さんはそれぞれの部屋とは別に寝室を用意してくれていて・・・・・・ー」
ハッ!
そんなこと言うもんじゃなかったと、口を押さえたけど、遅かった・・・・・・。
お母さんは「あらあら、うふふ。」と笑っていた。
私はすぐに口止めしたけど・・・・・・。心配。
お母さんと話していると時間はあっと言う間に2時間も経っていた。