未知の世界4

それから数日が経つと、お父さんとお母さんはアメリカに再び戻るために私と幸治さんは、空港まで送って行った。






お母さんは最後まで結婚式のことを気にしていた。






お父さんは「二人の好きなようにしてやれ」とそれ以上口うるさく言うなとでも言うようにお母さんに忠告していた。






空港からの帰りに、カフェに寄った。







「なんだかこういう日があるのっていいな。」






そういいながら、アイスコーヒーを飲む幸治さん。






「うん。普段忙しいからね。」






「5年間大学に通ってて、友達とこういうところには来ないのか?」






「あんまり。






皆勉強で必死だったから・・・・・・。






それにあの歓送迎会の後、皆私の体が強くないって知って、夜遅くに居酒屋に行ったりするのも誘ってもらえなくて。






看護師の勉強しているまいは、早く帰って寝なさいって。







たけるは勉強大好き人間だから、遅くまで大学で勉強してるし。」







「そっかぁ。まぁ俺のこともやらせてたしな。






最後の年はしっかり遊べよ。体には気をつけてな。」






「はいっ!」






そうだね、最後の学生生活、楽しもう!






帰ったらさっそく勉強して、講義についていけるようにしなきゃね。






「そういえば、式なんだけど、1年後のかなが卒業後にしたいと思う。





式はどんな風がいい?」






「う~ん、ウエディングドレス・・・・・・しか思いつかないです。」






「よし!じゃあチャペルだな!

    




呼ぶ人はいるか?」






「親はいないし、孤児院の子は疎遠になってるし。友達といっても高校の時の部活仲間か、大学の子と、後は・・・・・・、翔くんだけど、親戚としてくるよね?」




 
「そうだな、まぁかなは高校と大学の友達でいいんじゃないか?」






「あ、あ、あ!

     




近藤さんっ!」






「そうだな。そしたら近藤さんは俺の職場として呼ぼうかな。」







そんなふうに盛り上がってたら、幸治さんがこれから近くの結婚式場を見に行こうと言い出した。






すごい、行動力!








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