未知の世界4
「ゲホっ!!!」
久しぶりの吸入に思い切りむせた。
やっぱり・・・・・・。
「ゲホゲホゲホゲホっ!!!」
「かなちゃん落ち着いて。」
そんなこと言われても、やっぱりこれ嫌ぃ・・・・・・。
「ゲホっ!!!ゲホゲホゲホゲホっ」
あまりにもむせて落ち着けないので、吸入を口から離してみると、発作が始まってしまった。
えっ、こんなことなかったのに。
「かなちゃん、発作止めの注射するからね。」
少し慌てた様子の進藤先生が、私の腕に針を刺す。
「ゲホっ!!!」
その咳込みと共に、
ペチャッ
と出てきたのはお昼に食べたもの。
えっ!!!今頃!?
進藤先生は私をベッドに横にさせ、看護師さんを呼んだ。
それからもう一人。