未知の世界4
「おはよう!」
ちょうど大学の門に入ってくるたけるを見付けた。
「お、かな!おはよう。
体調はどう?」
「もうすっかり良くなったよ!
ところでたける、今日か明日、もしダメなら近いうちに、大学終わってから時間ある?」
「いつでも大丈夫だよ。どうしたの?」
「まいも誘って話したいことがあって。全く深刻なことではないから、心配しなくていいからね!!!」
私の話となれば、皆が病気のことだと思うだろう。
「分かったよ。まいのいい日でいいからね。」
そうたけるが返事をしてくれたので、私はたけると教場に向かいながら、まいにメールした。
すぐと即返信がきた!
「まい、何だって?」
「うん、今日でいいよって!
大学終わったら近くのカフェでもいいかな?」
「あぁいいよ。
でも早く帰らなくて、佐藤先生は大丈夫か?」
たけるが心配そうな顔をする。
「うん、幸治さんにも言ってあるから。
それに幸治さんが言ってくれたの。
六年生最後の年は、勉強以外のことにも楽しめって。
もっと友達と遊んでこいって。」
「そうだな。俺もそうだけど、今までここに勉強する以外のことしてこなかったからな。」
本当、私たち、世間を知らないから。
もう少し社会を勉強してから仕事に就かないとね。
そうして私たちは大学が終わると近くのカフェに向かった。