未知の世界4

少しすると幸治さんがお風呂から出てきた。


    

     
「そういえば、かな。




 
俺、明日休みなんだけど、この書類を医局に持ってってくれないか?」





 
と言われ、幸治さんに書類を渡される。






「分かりました。」






そういって受けとると、書類を仕事に行く時のかばんにしまおうも、かばんを手にした。







あっ!!!

     




このかばんの中・・・・・・。







さっき飲みきれなかった大量の薬を入れておいたんだ。








一瞬にして冷や汗をかく。









そしてそのかばんを部屋の隅に持って行き、かばんの上に書類を軽く置く。









「かな?書類、かばんに入れないのか?」







突然、かばんに触れられ、体をビクリと動かしてしまった。







「え?あ・・・・・・







かばんの中が汚いので、後で整理してから入れます。」









と慌ててかばんを背中に隠した。









その瞬間、









グチャ









う・・・・・・。中の薬が音を立ててる。



 
  




「ん?」 
    








幸治さんがジリジリと私に近寄ってきた。
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