未知の世界4
怠い体のまま朝を迎えた。
「おはよう。」
と言いながら、進藤先生と看護師さんが部屋に入ってきた。
挨拶もできないほど、まだ怠い。
「昨日は大変だったね。今日は診察終わったら、検査をするからね。
辛いだろうからベッドのまま移動するからね。」
そういいながら診察を始めた。
ベッドのまま検査なんて、初めて。
喘息の検査だけじゃないのかな。
聞きたいけど、怠くて言葉が出ない・・・・・・。
「おわりっ。
相当辛そうだね。」
進藤先生の大きな手が私の額を包む。
「解熱剤も点滴に入れてるから、そのうちに下がると思うけど、辛かったらいつでもナースコールしてくれていいからね。」
頷いて返事をした。
診察が終わり、すぐに検査へ。
何も準備することなく、ただベッドに仰向けでいるだけ。