冷酷から変貌した社長の甘い恋の行方の先には
なんなんだ?
あの社長連中があいつを
あいつの父親も
沢山慕われていたんだと
俺もいつかあの輪に入りたい
いや二人の輪になりたい
いつからか?
こいつが気になって仕方ない
俺のタイプでないのに
偏屈じじいから言われた
羊子を探してくれて
写真は?と聞いたら
探す楽しみがなかろうがと
杖で叩かれた
親父の家であいつをみた時
何にも感じなかった
増悪だけが
しかし秘書から写真をもらった時
俺は確信した
俺は、こいつを守りたい
こいつには幸せを味わせたいと
変われと言われた
今すぐ性格は変わるものでもないと思う
今まで気に入らなければ叩き潰していたけど言い分くらいは聞くようにしなければならないんだな?
俺にできるか
不安だ
「羊子帰るぞ」と車に乗り込んだ
『いつかまた来ればいいんだし、今はおとなしくしておこう』
「羊子、君の父上は立派な人だ、人を殺めたりはしてないから、胸をはってなさい」