冷酷から変貌した社長の甘い恋の行方の先には
探したら、もれなく
「羊子ちゃん、今日の取り分少ないけど、おにぎり買えるよ」
「ありがとう、おじちゃん」
こんないい子がなんでホームレスをしているんだ?
まあ俺と同じなんだ
身分隠さないといけない何かが・・
それから、私の持っているあらゆる知識を羊子に惜しげもなく伝授した
「何かあれば、その知識が必要になる事もあるから・・・・」
「はい・・・・・見返すためにも
いろいろ教えてください」
寝起きを共にした
そのうち情もわいてこない方がおかしい、俺は、それはいけない事だと自ら言い聞かせた
「もう、教えられる事は全て教えた、羊子はこれからどうしたい?」
「手に職を持ちたい、誰も頼らず生きたい」
「大学に行きなさい、費用は私がだすから、一緒にまともに暮らそう」と言われ連れてこられた場所が高級住宅地
「俺は、沢村製菓の社長の沢村保なんだ、知っているか?」
「はい、小さい頃よく食べていました、あの丸ボーロですよね?」
「私は、浦野 羊子と言います」
「浦野・・・・あぁわかった、今どこかの社長連中がさがしているのは君の事か」
中でも冷酷な人間と有名なやつが
血眼でさがしているともっぱらの噂だがな