隣の犯罪者?!

03

自分の部屋だというのに落ち着かない
シャワーを浴びて気付く
傷だらけな自分に
きっとレイプをされた子はこんな気持ちだったんだろうな
支度が終わると携帯が鳴る
「もしもし」
「美咲」
「佳代子」
「今日、仕事来るよね?」
「うん、どうしたの?」
「美咲、早く来て~」
なんだか同僚が嬉しそうだ
私はバスと電車で会社に向かった
会社に着き自分の部署に行くなりクラッカーで歓迎された
「えっ?」
「おめでとうお誕生日」
誕生日だけでこんなにお祝いされるなんて
「嬉しい」
「あとね美咲が憧れてた圭吾先輩にも来てもらったよ」
我妻先輩とは昨日色々あったから顔あわせずらいなぁ
「おめでとう美咲」
ちょっとみんないるんだけど
抱きしめられてキスされた
あれ?ピアスがない
あっそっか
なんで皇夜のキスはあんなに依存性があるんだろう
爬虫類のような顔
たまに見せる笑顔
もうここにはないんだよね
「美咲?」
「えっあっうんありがとう」
プレゼントを受け取りながら生返事
皇夜の携帯番号きいとけばよかったな
「美咲、今日の夜なんだけど食事に行かないか?
僕は君の彼氏だろ」
「今日は用事があるのごめんなさい」
本当は用事なんてなかった
でもなんだかそんな気分じゃなかった
「美咲?」
「あっうんなに?」
向かいのデスクから声がする
「手とまってる
そりゃあ我妻先輩の彼女だからのぼせるのもわかるけど」
「そんなんじゃないよ」
「本当?」
「大丈夫」
どうにか皇夜と連絡をとる手段はないかとあぐねていた
ふと携帯を見れば···
ウソ···同じ機種だったから間違えた?!
私の猫のストラップがついてない
この携帯ってまさか皇夜の?
頭がパニックになりながらも仕事に集中することにした
しばらくして皇夜の携帯が鳴った
「美咲、携帯鳴ってるよ」
「あっうん」
渋々でてみることにした
「もっし~如月先輩っすか?」
軽い全体的に軽すぎる
「あの違いますよ」
「あれ?如月先輩の彼女っすか?」
なんと答えたらいいか
「ん~と友達ですよ友達」
「そうっすか」
「あのいま仕事中なんですが」
「そうっすよね
まあたいした用じゃないんで大丈夫っす」
通話を切った矢先にまた鳴りだす
「ああおまえ?」
おまえって···せめて名前で呼んでよ
「美咲です」
「昼に駅前な」
用件だけ言ってきらないでよエロ王子
とりあえず仕事仕事
昼休みまでなんとか頑張って走って駅前まで行く
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