隣の犯罪者?!
車が着いた場所はホテル
私は踵を返して帰ろうとしたが無理やり部屋に連れ込まれた
「これが如月皇夜の写真」
テーブルにばらまかれた写真はちゃんと顔が写っていない
これじゃあ皇夜だってわからないしはっきりした証拠にはならない
ハメられた?
そう思った矢先に写真を撮られた
怖い···
「大丈夫すぐに終わりますよ」
堅いベッドに押し倒され服を奪われ何枚も写真を撮られた
気づけば部屋に1人だった
携帯を手繰り寄せ皇夜に連絡をするかしないかあぐねているうちに指が通話を押してしまった
私は何も喋らなかった
「いまどこだ?」
とりあえず場所だけ告げたような気がした
しばらくしてけたたましい音がしてドアが開いた
「なにしてた?」
私はとっさに服を手繰り寄せようとしたが皇夜が阻む
「ちょっと離してよ」
「手が邪魔だ」
皇夜はベッドにあがるなり私の両手を掴みまとめて上にあげた
それからは犬のように体中を舐めてくる
「したのか?」
真下から声が聞こえてくる
「覚えてないって皇夜汚いよ」
皇夜は服を脱ぐとゆっくりと体を重ねてきた
「おまえ実験台になるんだよな?
少しつきあえ」
ニヤリと笑って皇夜は体を重ねた
「皇夜んっ」
「黙れ」
皇夜は噛みつくようなキスをして一気に貫いてきた
「んっ」
「もっとかわいく鳴けよ子猫みたく」
ムカついたから皇夜の首に噛みついた
「ウソばっかり」
「おまえを抱きたいからなんとか克服したんだよ」
荒い息を吐きながら皇夜は私を快楽に導いていく
一際、高く跳ね上げると皇夜が離れた
「皇夜···」
「なんだよ?」
「ありがとう」
「はあ?」
「私、皇夜は来てくれないって思ってたから」
皇夜に背中から抱きついた
「大好き」
「なんでおまえが言うんだよ···」
皇夜?
「えっ?」
皇夜は私に向き直ると噛みつくようにキスをしてニヤリと笑った
「帰るぞ
つーかなにを思ってこれが俺だって?」
皇夜は一枚の写真を残して写真を破り捨てる
「皇夜?」
「なんでもねぇよ」
皇夜はシャワーを浴びに行ってしまう
その間に写真を見た
背景は夜で草むらだった
1人の女の子と幼い顔つきだがこの爬虫類顔は皇夜?!
これだけははっきり写っているから間違えようがない
もしかしてあのレイプ事件の一部始終ってこと
「おまえはシャワー浴びねぇの?」
「あっうんいま」
私はそっと写真をしまう
「おまえ本当にウソへただよな」
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