言葉に出して伝えよう。
「覚えてたんだな」

「もっもちろん。柊呂と‥仲が良かったし‥それに‥大塚健吾君とも一度話してみたいと思ってたから」


この子の目は正直でまっすぐな目をしている

人ときちんと向き合おうとしてる
俺にはないものを持っている

だからこそとても興味がある

「じゃあ、これからよろしくな。桃香」

「こっこちらこそよろしくね。健吾君」

「健吾、健吾でいいよ。」

桃香は顔を赤くして恥ずかしそうに「健吾‥」と言った

人は普通恥ずかしかったら目をそらしたりするのに桃香はそんなことしない

恥ずかしくてもちゃんと俺の目を見る



俺はもうこの時点で桃香に惹かれていたんだ。
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