言葉に出して伝えよう。
健吾の事だから大丈夫だとは思っていたけどね。
嬉しいよ
嬉しいけど‥‥
高校は離れてしまう
家が近いわけでもないし、高校も違う
今までみたいにそばで、健吾のバスケ姿を見ることができない
話をすることもできない
顔を見る事だって‥‥できない‥。
「よっ。桃香」
あ、健吾だ。
「健吾じゃん。どうしたの?」
「あぁ。桃香と話ししたくてさ。志望校に合格したんだってな。おめでとう」
「ありがとう」
ふわっとした笑顔を私に見せてくる