溺れる恋は藁をも掴む
莉緒と別れた後、久しぶりに実家に顔を出した。
食卓で宅配ピザを取って、笑いながら頬張る母と弟が居た。
「ただいま…」
「あら、晶、お帰り!」
明るい母の声。
「兄貴、お帰り。
飯、食った?」
高校三年生の弟の(柊)が、俺を見て声を掛けてきた。
柊の進路が決まったらしい。
俺は、この頃に親父を亡くして、百合に恋をしていたんだよな……
柊を見てると、まだまだ子供だったんだと実感する。
親父が生きていた頃は、滅多にピザなどの宅配などは取らず、仕事をしてきた後でも、台所で料理を作っていた母。
今の母が本来の姿なのかもしれないな…
母と柊はよく似てる。
マイペースでおっとりしている。
「帰ってくるなら来るって連絡くらいしなさいよ!
休日はゆっくりするって、柊ちゃんと決めてるから、ピザしかないわよ」
「兄貴が帰って来るなら、L頼めば良かった」
オイオイ! そういう問題なのか?
呑気な二人の空気に包まれた。
「寿司くらい取れば?
俺、奢るから」
「ラッキー!」
と柊は大喜び。
「あら、いいの?」
と言う割には遠慮しない母。
結局、寿司をご馳走する事になった。
元気で何よりだ。
たまには家族サービスもしないとな。
食卓で宅配ピザを取って、笑いながら頬張る母と弟が居た。
「ただいま…」
「あら、晶、お帰り!」
明るい母の声。
「兄貴、お帰り。
飯、食った?」
高校三年生の弟の(柊)が、俺を見て声を掛けてきた。
柊の進路が決まったらしい。
俺は、この頃に親父を亡くして、百合に恋をしていたんだよな……
柊を見てると、まだまだ子供だったんだと実感する。
親父が生きていた頃は、滅多にピザなどの宅配などは取らず、仕事をしてきた後でも、台所で料理を作っていた母。
今の母が本来の姿なのかもしれないな…
母と柊はよく似てる。
マイペースでおっとりしている。
「帰ってくるなら来るって連絡くらいしなさいよ!
休日はゆっくりするって、柊ちゃんと決めてるから、ピザしかないわよ」
「兄貴が帰って来るなら、L頼めば良かった」
オイオイ! そういう問題なのか?
呑気な二人の空気に包まれた。
「寿司くらい取れば?
俺、奢るから」
「ラッキー!」
と柊は大喜び。
「あら、いいの?」
と言う割には遠慮しない母。
結局、寿司をご馳走する事になった。
元気で何よりだ。
たまには家族サービスもしないとな。