溺れる恋は藁をも掴む
 マドカにとっては惨敗な合コンであったが、
経理課の眼鏡美人の朋美と京都ボンボンの茅野が、どうやらお互いを気に入ったらしく、いい雰囲気になっているらしい……

 「海猿と沢口は、結局、お姫様にはぐらかされていたわ。

 大体さ、優奈は合コンを楽しんでいるだけなんだってば!

 まぁ、癪に触るくらい美人だから、そりゃーあチヤホヤされるだろうけど、噂ではさ、どこぞの御曹司と大学の頃から付き合っているらしいのよ。

 ならさ、合コンなんか行かないで、花嫁修業でもしてくれたらいいのに…
御曹司もキープ君なのかしら?

 ああいう美人はさ、ある時期が来るとさ、あっさり結婚退職しちゃうんだよねー
彼の海外赴任が決まりましてーなんてね」



 あるあるある!!
 有り得る!!


 御曹司とうまく付き合って、合コンもうまくこなして、人生のゴール地点には、したたかな美人である優奈が、しっかり吟味された王子様が居るんだよね…




 「なんか、マドカの悟りは凄いね!」



 私達は、ランチに美人を僻んで、陰口を言っているわけではない!

 いや、実際にはいろんな言い訳しながらハッキリ僻んでますが…

 美人でしたたかな女の下心は、もてない女には手に取るように予想がつく。

 僻みもたまには本音で言わないと、性格ブスのループに一人で巻かれて苦しむ。


 こうして本音を話せる友が居ないと、もてない女は窒息します!!



 この憂さ晴らしTIMEが心がスッキリさせ、午後からの仕事に支障を出ない、女子息抜き法!


< 45 / 241 >

この作品をシェア

pagetop