Soldier President
万事休す。

誰もが絶望を目の前にしたその時だった。

「!?」

近付いてくる、ヘリのローター音。

ニコライ達が振り返ると、そこには1機のヘリが飛んでいた。

ハインドの武装強化型、Mi-24P。

30ミリ連装機関砲、対戦車ミサイル、無誘導ロケット弾、機関砲ポッドを装備している戦闘ヘリ。

予想以上に早く、ゴーストが到着したのだ。

しかし、それでもイグラ発射阻止には間に合わない。

ハインドの飛行している位置から原発までは、2キロはある。

30ミリ連装機関砲や対戦車ミサイル、無誘導ロケット弾、機関砲ポッドでは攻撃が届かないか、届いたとしても威力が強過ぎて原子炉そのものを破壊してしまうかもしれない。

結局はイグラ発射を止める事は出来ない。

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