Soldier President
「…イグラ発射を阻止…」

抑揚のない声で、コートニーが言う。

「馬鹿な!」

驚愕するのはロスタムだった。

高速で飛行するヘリの中から超長距離狙撃を敢行し、イグラ発射を阻止するとは。

しかも命を奪う事なく、発射だけを阻止するという離れ業。

「見事だな。君がチェチェン人のスナイパーか。噂は聞いている」

ニコライの無線での呼び掛けに。

『はじめましてなの、大統領…お役に立てて光栄なの…』

コートニーは最低限の返答を返した。

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