Soldier President
「何を訳の分からない事を!」

ロスタムは攻撃に転じる。

切っ先を最大限利用しての、刺突、刺突、刺突!

踏み込みの鋭さも、刃渡りと自身の腕のリーチを把握した間合いの取り方も、近接戦闘に慣れている様子だった。

ナイフを逆手に握ったニコライは、ロスタムの刺突を弾く。

ナイフを弾かれた事で、大きく仰け反るロスタム。

しかし、それは誘い込む為の罠。

体勢を崩したと見て踏み込むニコライからは見えない自分の背後で、ロスタムはナイフを順手から逆手に持ち替え。

「ニコライ、危ない!」

バニングの警告も遅く、ロスタムの斬撃がニコライの胸板を斬り裂いた!

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