Soldier President
咄嗟の判断か、深手を負う事なく身を退いたニコライ。

しかしACUの胸元は大きく裂け、血が滲む。

「ほぅ、ダブつきも弛みもない、引き締まったいい体をしている。大統領になってもトレーニングは欠かしていないか?」

ナイフに付いたニコライの血を拭き取りながら言うロスタム。

「だが衰えた!元スペツナズだか何だか知らないが、お前は確実に全盛期よりも弱くなっている!ロートルだ!老いぼれたんだ!」

「……」

相変わらずの挑発にも、ニコライは無言のまま。

ロスタムが仕掛けると、反射的に防御の構えを取るが。

「何ビビってやがる!」

ナイフでの刺突と見せかけて、腹部への前蹴り!

がら空きの腹を蹴り込まれ、ニコライは転倒した。

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