Soldier President
「キャスバル・ロスタム」

バニングは言う。

「この名前に心当たりは?」

「ないな…いや…」

ニコライは記憶を辿る。

「数年前にアゼルバイジャン、バクーの公式訪問時に、アゼルバイジャン国家保安省に暗殺を阻止されたテロリストがいたな…逮捕は出来なかったらしいが」

「ソイツがキャスバル・ロスタムだ」

ヒューがコーヒーを飲みながら言う。

アフガニスタンで訓練を受け、チェチェン独立派と関係を有するイラク人。

「ロシア大統領暗殺未遂を犯した、戦場で飯食ってる者の間じゃ、結構売れもんのテロリストだ」

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