Soldier President
だが。

如何にDisposableが凄腕だろうと、この状況は完全にロスタム一味の方が有利だ。

建物を中心に、数多くの兵士が取り囲んでいる。

Disposableの4人だけで切り抜けるには、些かしんどい。

「どうするバニング」

MP5A4を握り締めてヒューが言う。

「確かに不利なのはこっちの方ね」

ハルはジェリコ941の残弾を確認しながら言う。

撃ち合っても、一方的な被害を受けるのはこちらの方だ。

かといって投降が受け入れられる相手でもあるまい。

「投降?」

ニコライがバニングの顔を見た。

「テロリストどもに屈する事など、選択肢に入っていない」

「そうだろうな」

ならば。

バニングは、ロスタム達に気付かれないように、グレネードの安全ピンを抜く。

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