Soldier President
血が滲むほど歯を食い縛って堪えろ
M4カービンの銃口をロスタムに向けて。

「いいか、教えておいてやる」

ニコライはトリガーに指をかけた。

「私は家族の復讐の為ならば、貴様など躊躇いもなく殺せる。貴様らテロリストは人ではない。畜生以下の外道だ。良心の呵責など有り得ないし、大量虐殺(ジェノサイド)をも厭わん」

「ならば俺も教えてやろう」

ロスタムもまた、AK-12の銃口をニコライに向けたまま言う。

「本当に躊躇いもなく殺せる奴は、御託を並べる前に引き金を引いているんだ」

その台詞が、暗にニコライに俺は殺せない、そう言っているような気がして。

「おぉぉおぉおぉおぉおぉっ!」

咆哮と共に、ニコライはM4カービンのトリガーを引く!

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