Soldier President

しかし。

「！？」

突然飛び込んできた人影がニコライを押し倒し、射線から回避させる。

ニコライを押し倒したのはバニングだった。

間一髪、ロスタムの銃撃を避ける事が出来た。

結果としてバニングは腕に1発貰ったが。

「ヒュー！」

バニングが叫ぶ。

同時に。

「任せろ！」

気絶して倒れたままのハルを、ヒューが担ぎ上げてその場を離れる。

「さぁニコライ、アンタもここを離脱するぞ」

「ふざけるな」

ニコライはバニングに言い放つ。

「逃がすものか」

再びAK-12のトリガーに指をかけるロスタムに。

「動くな」

バニングはノベスキーの銃口を向ける。

「俺は胴体なんて狙わない。1発で眉間をぶち抜くぞ」