貴方が大好き
入学式から一ヶ月後。
私は、三組Cクラスだ。
(花凛)明日香ちゃん、一緒のクラスだね。よろしくね。
(明日香)あ、よろしくおねがいします。
この子は龍音時花凛。龍音時財閥の令嬢らしい。
私も話すのは、初めてだった。
(花凛)ところでさー、良様ってカッコイイわよねー。明日香ちゃんもそう思うわよね?
後、渚って子はムカつくわよね。ちょっと頭が良くて、ちょっとスポーツができるだけで、ちやほやされちゃってさー。それに良様と普通に話してて、ずるいわよ。
(明日香)(そーいえば、良と渚って女子と男子から結構モテるしね。)
え、別にムカつかないよ。羨ましいとは思うけど。
(花凛)え?あ、そーいえばあなた、良様と知り合いだったわよね?
(明日香)え、そうだけど。幼馴染だし。
(花凛)良様と話す機会作ってくれないかな?
話してみたいの。実は私も良様の事が好きなの。
(明日香)え、自分でいえばいーのに。
良と話したいならさ。
(花凛)チッ使えないわね。この女。良い?あなたは良様とあの渚ってこのおまけなの。地味だから、良様と渚ってこの引き立て役なのよ?
ちょっとは役に立ちなさいよ。このブサイクが。役に立たなきゃ、存在する価値もないのよ。
(明日香)え?そーなのかな?引き立て役か…存在価値もない…そっか…やっぱり一緒にいてそんな感じしてたけど。
(良)おーい。明日香。そろそろ昼だから一緒に食べよーぜ。
(明日香)あ、良?いー…
(花凛)良様、明日香さんは、今忙しいそうです。
そーよね?明日香さん?
花凛が鋭い目つきで見てくる。
(明日香)あ、そーなんだよね。良ばかりに頼ってられないしさ。
(花凛)さ、良様行きましょう?
あっちで一緒に食べましょう。
(良)え、でも俺明日香と渚とたべたいんだけど。
(明日香)あ、良、私やることあるから行くね。
(良)お、おい明日香待てって‼︎
(花凛)さ、良様行きましょう。
(良)明日香の奴、なんなんだ…なんか俺したかな?避けなくてもいーのに…
ま、いーか。
(花凛)それにしても、あの明日香って子ムカつくわね。涼子、後であの子呼び出しといてくれる?
(涼子)かしこまりました。花凛お嬢様。
はてさて明日香のこの後の展開はどうなっていくのでしょうか?
そして花凛の思惑とは?




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