狂愛なる幼馴染
「おはよ、梓」


「…おはよ」


次の朝、昴はいつものように家の前でわたしを待っていた。


中学校の時はわたしが目の前の昴の家に迎えに行っていたけれど、わたしがだんだん迎えに行かなくなってからは昴がわたしを待つようになった。


わたしが距離を置こうとしても、昴はそれを許してはくれない。


わたしも、昴から完全に離れることはできない。


愚かなわたし。



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