狂愛なる幼馴染
昴は先程の学校モードのクールな王子様的な顔とは違って、思わず頭を撫でてやりなくなる顔をしている。


こんな顔、学校のみんなは知らないんだろうな…。


不謹慎だけど、少し優越感を覚えてしまうのは、やっぱりわたしは昴を大事に思っているということ…?


昴はゴソゴソと通学かばんからケータイを取り出して、操作して画面をわたしに見せた。


「…これ…隣のヤツ、誰だよ…そんなに俺はいやか?もう…いらない?」


画面に映っていたのは遠くから撮ったのか、少し不鮮明だけれど、確かにわたしと早瀬くんが楽しそうに(?)話している写真だった。


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