これを『運命の恋』と呼ばないで!
間近で言われる言葉に胸が早鳴る。
コク…っと頷くと先輩が満面の笑みを見せた。
「可愛いヤツ」
そのまま胸にしまい込まれて、髪の毛にキスが落とされる。
背中に手を伸ばして抱きついてしまいたいけれど……
「先輩、人が来たら困るから」
鬼先輩と叱られるダメ後輩。
その関係しか皆は知らない。
「お前はどうでもいいこと気にするな」
つまらねぇな…と離される。
これまでは私の方が追いすがってたのに。
別々に総務へ向かい、仕事を始める。
気にせずにいようと思っても、到底ムリな相談だ。
大好きな人は目の前で仕事をしてる。
これまでとは違って時々目が合う。
恥ずかしさと切なさも混じって困惑する。
じっと見ておきたい気分に襲われて、振り払うにも時間がかかった。
こんな環境下で仕事なんて捗る訳がない。
気がつくと退社時間になっていて、皆が着々と上がり始めた。
「ナッちゃんお先に」
ニコッと笑みを見せて汐見先輩が挨拶した。
「お疲れ様でした。今日もいろいろ教えて頂いて有難うございました」
迷うところは全部アドバイスしてもらった。
青空先輩に聞くと胸が高鳴って仕事になりそうになかったからだ。
「私で役に立つならいつでも聞いて。じゃまた明日ね」
「はい、また」
見送る背中が嬉しそうだ。
今日は部長カレシとデートなのかもしれない。
コク…っと頷くと先輩が満面の笑みを見せた。
「可愛いヤツ」
そのまま胸にしまい込まれて、髪の毛にキスが落とされる。
背中に手を伸ばして抱きついてしまいたいけれど……
「先輩、人が来たら困るから」
鬼先輩と叱られるダメ後輩。
その関係しか皆は知らない。
「お前はどうでもいいこと気にするな」
つまらねぇな…と離される。
これまでは私の方が追いすがってたのに。
別々に総務へ向かい、仕事を始める。
気にせずにいようと思っても、到底ムリな相談だ。
大好きな人は目の前で仕事をしてる。
これまでとは違って時々目が合う。
恥ずかしさと切なさも混じって困惑する。
じっと見ておきたい気分に襲われて、振り払うにも時間がかかった。
こんな環境下で仕事なんて捗る訳がない。
気がつくと退社時間になっていて、皆が着々と上がり始めた。
「ナッちゃんお先に」
ニコッと笑みを見せて汐見先輩が挨拶した。
「お疲れ様でした。今日もいろいろ教えて頂いて有難うございました」
迷うところは全部アドバイスしてもらった。
青空先輩に聞くと胸が高鳴って仕事になりそうになかったからだ。
「私で役に立つならいつでも聞いて。じゃまた明日ね」
「はい、また」
見送る背中が嬉しそうだ。
今日は部長カレシとデートなのかもしれない。