これを『運命の恋』と呼ばないで!
「繋がらないってことは、生きてる可能性があるってこと!?」
電話口で問うと、クレハさんは微妙な答え方をした。
「その可能性もあるし、既に亡くなっている可能性も考えられる。魂が彷徨わずに一箇所に留まっているのだとしたら交信しても難しいの」
旦那さんが生きている場合、魂はその人の側から離れない。
ナツ自身が生きていて、旦那さんの方が亡くなっていても同じだと言われた。
「とにかく祈祷は続けてみるわ。生きてると信じて待っておきましょう」
電話を切ると同時に目眩を覚えた。
ヨロつく私の体を支えた鶴井君は「絶対に大丈夫だ」と勇気づけてくれた。
「占い師さんの話では、強い味方と結婚すればナツミちゃんの死は免れるかもしれないってことだったんだろう!?だから大丈夫、強い味方というのはご主人のことで、必ず元気で生きているよ!」
真剣な眼差しで訴える鶴居君の言葉に胸を撫で下ろしながら、何度もナツに呼びかけた。
(お願い。生きてて……!)
身じろぎもせずに携帯の前に座り込んだ。
進展もないまま夕方になる頃、墜落現場が特定されたという報道が始まった。
映し出された映像にはバラバラになった機体の他、アタッシュケースや衣類などが散乱している。
人影らしいものは一切映し出されず、浮いてる筈であろう遺体の一つも見当たらなかった。
「ナツっ!ナツっ!!」
電話口で問うと、クレハさんは微妙な答え方をした。
「その可能性もあるし、既に亡くなっている可能性も考えられる。魂が彷徨わずに一箇所に留まっているのだとしたら交信しても難しいの」
旦那さんが生きている場合、魂はその人の側から離れない。
ナツ自身が生きていて、旦那さんの方が亡くなっていても同じだと言われた。
「とにかく祈祷は続けてみるわ。生きてると信じて待っておきましょう」
電話を切ると同時に目眩を覚えた。
ヨロつく私の体を支えた鶴井君は「絶対に大丈夫だ」と勇気づけてくれた。
「占い師さんの話では、強い味方と結婚すればナツミちゃんの死は免れるかもしれないってことだったんだろう!?だから大丈夫、強い味方というのはご主人のことで、必ず元気で生きているよ!」
真剣な眼差しで訴える鶴居君の言葉に胸を撫で下ろしながら、何度もナツに呼びかけた。
(お願い。生きてて……!)
身じろぎもせずに携帯の前に座り込んだ。
進展もないまま夕方になる頃、墜落現場が特定されたという報道が始まった。
映し出された映像にはバラバラになった機体の他、アタッシュケースや衣類などが散乱している。
人影らしいものは一切映し出されず、浮いてる筈であろう遺体の一つも見当たらなかった。
「ナツっ!ナツっ!!」