これを『運命の恋』と呼ばないで!
「ナツ!?ホントに生きてるのね!?」
智花は気が遠くなりそうだった…と話した。
『ごめんね、私のケータイ液晶画面にヒビが入って使えなくなっちゃったの。香港で買い換えるのも不便だし、向こうへ着いてからにしようと思って。連絡が遅くなったのもそのせいなの。でもね、ラッキーなコトもあったのよ』
病院内で会った大石先生のことを話した。
智花はその話ならニュースで聞いたと言い、「救世主に出会えて良かったわね〜」と心から喜んだ。
「私はクレハさんから電話がきた時はもうダメだと諦めたの。だって、血塗れの女性が助けを求める夢を見たって言うんだから」
前世の亡くなり方を聞いてゾッとした。
気づくといつも身に付けていた守護輪を何処かで無くしていた。
『大変!クレハさんのくれた守護輪が無くなってる!』
あれがある限り大丈夫だと思ってた。
手首にあった安心感が急に無くなり、不安が胸に広がっていった。
「何言ってるのナツ、もう大丈夫よ!」
智花はホッとする様に言いだした。
「あの守護輪はね、用が無くなれば砕け散ってしまうらしいの。もうナツを守護する必要が無くなったからバラけて何処かへ行ってしまったんだわ。心配しなくても大丈夫!運命はすっかり変わってしまったのよ!」
智花の言葉を半信半疑で聞いた。
ぽけっ…としたまま通話を切ると、先輩の顔が視界の中に現れた。
智花は気が遠くなりそうだった…と話した。
『ごめんね、私のケータイ液晶画面にヒビが入って使えなくなっちゃったの。香港で買い換えるのも不便だし、向こうへ着いてからにしようと思って。連絡が遅くなったのもそのせいなの。でもね、ラッキーなコトもあったのよ』
病院内で会った大石先生のことを話した。
智花はその話ならニュースで聞いたと言い、「救世主に出会えて良かったわね〜」と心から喜んだ。
「私はクレハさんから電話がきた時はもうダメだと諦めたの。だって、血塗れの女性が助けを求める夢を見たって言うんだから」
前世の亡くなり方を聞いてゾッとした。
気づくといつも身に付けていた守護輪を何処かで無くしていた。
『大変!クレハさんのくれた守護輪が無くなってる!』
あれがある限り大丈夫だと思ってた。
手首にあった安心感が急に無くなり、不安が胸に広がっていった。
「何言ってるのナツ、もう大丈夫よ!」
智花はホッとする様に言いだした。
「あの守護輪はね、用が無くなれば砕け散ってしまうらしいの。もうナツを守護する必要が無くなったからバラけて何処かへ行ってしまったんだわ。心配しなくても大丈夫!運命はすっかり変わってしまったのよ!」
智花の言葉を半信半疑で聞いた。
ぽけっ…としたまま通話を切ると、先輩の顔が視界の中に現れた。