これを『運命の恋』と呼ばないで!
「なつみ?」


日焼けが薄くなったナッツ色の肌をした人。
この人と出会ったから、私の運命は方向が変わったんだろうか。


(だとしたら、何もかも先輩のおかげ……)



あの日、山の中の神社で先輩との出会いを恨みながらお祓いを受けた。

もしかすると、あの瞬間から既に運命は変わり始めていたのかもしれない。




「先輩……」


近づく彼とキスを交わした。

離れていく顔を眺め、やっぱりこれは『運命の恋』だったんだと思い知った。




「愛してるよ、なつみ」


私の永遠の恋人。
これからもずっと側で笑って生きたい。



「私もです。奏汰……さん」


運命に導かれた相手と共に、これからもずっと時を重ねていくんだーーーー。




END


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