これを『運命の恋』と呼ばないで!
京塚先輩から連絡があったのは、週明けの月曜日の午後。
『今夜、この店で落ち合おう』
添付された写真と地図には、上品な店構えでも有名な懐石料理のお店が写し出されていた。
『楽しみにしてます』
社交辞令。
ホントは何となく気が重い。
「また寝不足か?」
この間と同じく自販機の前で会った人に聞かれた。
「今日はまあまあ眠れました。このところ、前よりも少し眠れてます」
だから、ほっといて…という意味。
青空先輩と関わると、気持ちが乱されてしまうから。
「ならいい。具合悪い時は早目に言えよ」
ぽん!っと頭を擦られた。
この人はホントに無意識過ぎる。
その何気ない優しさが、どれだけ私の求めてるものと合致するかも知らないでいる。
(ズルい。青空先輩なんてキライだ!)
去って行く背中を睨み付けがら思う。
思いながら後悔する。
好きだと思ってしまいたい。
救世主とか悪魔とか関係なく、あの人に触れてもらいたい。
でも……
それはやっぱりできない。
だって。
先輩には美人過ぎる彼女がいて、私には死期が迫っているから。
『今夜、この店で落ち合おう』
添付された写真と地図には、上品な店構えでも有名な懐石料理のお店が写し出されていた。
『楽しみにしてます』
社交辞令。
ホントは何となく気が重い。
「また寝不足か?」
この間と同じく自販機の前で会った人に聞かれた。
「今日はまあまあ眠れました。このところ、前よりも少し眠れてます」
だから、ほっといて…という意味。
青空先輩と関わると、気持ちが乱されてしまうから。
「ならいい。具合悪い時は早目に言えよ」
ぽん!っと頭を擦られた。
この人はホントに無意識過ぎる。
その何気ない優しさが、どれだけ私の求めてるものと合致するかも知らないでいる。
(ズルい。青空先輩なんてキライだ!)
去って行く背中を睨み付けがら思う。
思いながら後悔する。
好きだと思ってしまいたい。
救世主とか悪魔とか関係なく、あの人に触れてもらいたい。
でも……
それはやっぱりできない。
だって。
先輩には美人過ぎる彼女がいて、私には死期が迫っているから。