わがまま姫の名推理
「一弥は今までウサギがやってたことをしてもらう」
あー、この顔は理解していないな。
「お前は、あたしの代わり、つまり、ラビットを名乗れ」
「はぁぁああ!?」
一弥は叫ぶのが好きなのか?
「それ、面白いですね」
さすがウサギ。
こういうことには合わせてくれるらしい。
「ウサギはここのマスターとして働いてもらう。というか、マスターかつ話を聞く人だ」
これだけは賛成してもらえると思う。
「これで、いいな?」
「うんっ」
ウサギはあっさりと受け入れた。
「仕方ねぇ、次の仕事もねぇし、やってやるよ」
新田海のこれは嘘だな。
現在進行形で職を探しているではないか。
きっと喫茶店など暇つぶしだろう。
「じゃあ、僕もやるー」
滋は楽しそうに言った。
さて、残りは。
「一弥?」
あたしはそう言いながら首をかしげた。
「やるよ!俺には選択肢なんてねぇんだろ?」
はは、よくわかっているではないか。
「よしっ!新しく結成されたな!まずは喫茶店をオープンできるように準備しよう!」
あたしはなにもしないがな。
力仕事は男に任せるものだろう。
さて、喫茶店かつ探偵事務所が開かれる日が楽しみだ。