悲しみの果てに
いままでの経緯

••鈴菜


私‥‥

呉 鈴菜(くれ すずな)25才

有沢総合病院の看護師をしている。
身長、168センチ
ショートの髪型
 
母に似ているのか顔立ちは
良いと言われているが
自分では、わからない。

家族は、父と二人。

父は、母が亡くなってから
日本を離れてドイツで
生活をしている。

母が、大好きだったドイツで‥‥

日本にいると
全てが母に繋り
辛いから‥と‥‥

ドイツの高校で、
日本語を教えている。

父は、日本にいるときは、
国語の教師をしていた。
そんな、父は、
呉 和臣(くれ かずおみ)

日本に帰国しない父に変わって
私が年に一度必ずドイツへ行く。

一週間程、滞在して日本に帰る。

病院の人達も、
父の事を知っているため。

それに、日頃休まない
私に、なにも言わずに
休暇をくれる。

私は、外科の看護師で
中堅にあたる。

外科師長は、母の親友だった
中西 結(なかにし ゆい)さん。

そう、母も看護師だった。

病院に務めている人間が
病気で亡くなるなんて‥‥
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