悲しみの果てに

••血の繋がりはない

綾香の父親から、直ぐに有沢の院長に
連絡がいき。

苳吾は、父親に呼ばれた。
「なんですか、院長？」
「お前、あんなに嫌がってたのに
綾香さんと旨くやっていたんじゃないか。」
「何を、おっしゃっているのですか？」
と、言うと
「今、四井さんから、
連絡があって
綾香さんが、妊娠したと報告があったぞ。」
と、言われて
俺は、唖然としながら
「そうですか？
残念ながら、有沢の血は
ひいておりません。」
と、言うと
父親は、
「それは、どういう事だ！苳吾？」
「先ほど、述べた通りです。
俺は、あの人を抱いた事もない。
会話すらない。」
と、言うと

父親は、俺をいきなり殴った。

「つぅ‥、気がすみましたか？
俺には、心に決めた人がいたんだ。
それを勝手に、婚姻届けを
提出して、新居を決め
俺の荷物を新居に
送ったのは、あんた達だろ！」
「‥‥‥ぐっ、
だったら、なぜ、早く言わなかった。」
「言わなかったのは、
悪かった、と思っている。
だが、彼女が仕事についたばかりで
やりがいがあると
楽しんで仕事をしていたから
もう少し、待とうと思っていたんだ。」
と、言うと
「そんな‥‥‥
おれが、早まったのか？
いったい、どうすれば」
と、言ったから
「子供ができるほど
好きなやつがいるなら
そいつと結婚させたら
いいだけの話だろ？」
と、言うと
「お前、簡単に言うな。
だが、そうするしかないか。」
と、なった。

だが、思ってもいない方向に‥‥‥