悲しみの果てに
••許せない
結さんは、私が落ち着くまで
待ってくれて。
「鈴菜。
明日は、お休みだよね。
病院行ける?」
「はい。」
「じゃ、明日行ってから
決めるとして
鈴菜、赤ちゃん出来ていたら
どうするの?」
「結さんっ、私 産みたい。」
「でも、鈴菜 有沢先生は頼れないんだよ。」
「苳吾さんには、
綾香さんと赤ちゃんを育ててもらいたい
私は、一人でも大丈夫です。」
と、言った。
「貴方が、そう決心するなら
仕事を辞めて
私の実家に行きない。
母さんも父さんも
柚菜をとても、可愛いがっていたの。
だから、柚菜の子供の
鈴菜なら、両親も大歓迎よ。
だから、そうしなさい。
どうせ、有沢先生とは、
もう会うつもりないのでしょう?」
「でも、結さんのご両親に
ご迷惑じゃ。
苳吾さんとは、
もちろん、もうお会いするつもりは
ありません。
あちらにも、赤ちゃんが
いるのですから・・・
もう、一緒にいるなんて無理です。
······でもっ······
私·····はっ·····騙されていたの‥‥?」
と、また、泣き出してしまい
結さんは、ずっと抱き締めてくれた。
「結さん、すみません。
御主人、心配していますね?」
「大丈夫よ。和真も
柚菜のこと鈴菜の事は、知っているし
ちゃんと連絡したから。
それより、鈴菜食べれる?
色々、買ってきたけど。」
と、言ってもらい
少しだけ食べた。
結さんには、明日病院に行ってから
連絡することにした。
沙良は、夜勤だから
空き時間に、ホテルに電話が
あって色々話した。
沙良は、凄く怒っていた。
「一度ならずも、二度までも、
鈴菜を傷つけて。」
と。
「ありがとう、沙良。
いつも心配ばかりかけて、ごめんね。」
と、言うと
「心配なんか、当たり前。
だけど、有沢の奴だけは許せない。」
と、言ってくれた。