悲しみの果てに

••ドイツへ


鈴菜が臨月に入ったとき
鈴菜を訪ねて
男性が、結さんの実家に
やってきた。

‥‥‥‥お父さんだ‥‥‥

お父さんが
ドイツから迎えに来てくれた。

あんなに、日本を嫌がっていた父が

その上、お母さんの知りあいの家に
来るなんて予想にもしていなかった。

父は、結さんの両親に
お詫びをして、感謝の気持ちを伝え・・・

「鈴菜は私がドイツに
     連れて行きます」
と、言った。

結さんの両親は、
「「臨月に入るし
こちらで、産んだ方がいい」」
と、言ってくれたが

父は、
「自分は、妻を亡くした時
全てから逃げ出し
この子を捨ててドイツに行きました。

その償いとしても
今からは、私がこの子を守ります。
そうしないと、柚菜にも申し訳ない。」
と、言った。

私も
「父について行きたい」
と、結さんの両親に伝えた。

翌日、私と父は、
お母さんのお墓参りに行き
翌日、ドイツに旅立った。

結さんと沙良には、手紙を書いて
結さんの両親に渡した。

飛行機の中で
「父さん、ごめんなさい。
心配かけて。」
と、私が言うと

「鈴菜の手紙をみて
俺は、何をやっているんだと
思ったよ。
それから、近所の産婦人科を探して
頼んでから日本にたったんだ。
今からは、父さんが鈴菜の味方だ。」
と、言ってくれて

私は、嬉しくて涙が出た。

無事にドイツについたが
父さんは転勤していて
ブレーメンに引っ越していた。

日本から13~14時間かかる。


でも、とても綺麗な街で
母さんの大好きな街だ。
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