悲しみの果てに
••ドイツの父
夕飯は、お義母さんと二人で作った。
みんなで、色んな話をしながら
食べて、美味しかった。
結さんと沙良に報告した。
二人共、びっくりしていた。
でも······
「「良かったね
幸せになるんだよ。」」
と、言ってくれた。
私達は、苳吾さんも一緒に
ドイツに向かった。
父にも報告した。
空港に迎えに来てくれる。
飛行機の中でも
愛菜は、苳吾さんから
離れずにいた。
ドイツについて
父は、機嫌が悪かったが
愛菜が
「ジィジ、さみしかった?」
と、言うと
「愛菜、さみしかったよ。
日本は、楽しかったか?」
「うん、すごく。
ういちゃんと遊びに行った
さらちゃん、キレイなドレス
パパのおジイちゃん
おバアちゃんにも会った。」
と、言うと
「そうか。」と、父。
「はじめまして、有沢苳吾です。」
と、苳吾さんが挨拶をするが
「‥‥‥‥‥‥‥」
父は、返事もせず‥‥
すると、愛菜が
「ジィジ、パパいじめたら、めっ。」
と、言った。
苳吾さんは、
「いいんだよ、愛菜。
おじいちゃんには、怒られても
しかたないことをパパはしたんだ。」
と、言う苳吾さんに
「父さん、私がちゃんと
苳吾さんと話をせずに
逃げたから行けないの
だから、苳吾さんと話して。」
「ねぇ、ジィジ。」
と、愛菜と二人で言うと
「まったく、二人して?
父さんは、怒っているわけじゃない。
父さんはただ、
苳吾君が、お前らを
日本に連れて行ってしまうのが
さみしいンだ!」
と、言った。
苳吾さんは、絶句して
私は、
「ええっ、そこ?」
と、可笑しかった。
まずは、父さんの家に
四人で帰って話をすることに。