悲しみの果てに
••二度離さない
苳吾さんは、家につくと
父に、今までの経緯を話して
お詫びをして、改めて結婚の
御許しをお願いした。
父は、渋々
私の幸せの為に了承してくれた。
ただ、私達が日本に
戻ることを寂しがり
愛菜が
「ジィジもいっしょにいく?」
と、言ったので
父は、
「そうだな。」
と、一気に元気になった。
苳吾さんは、改めて
「お義父さん、鈴菜を必ず幸せにします
愛菜ともども、よろしくお願いします。」
と、言うと
「苳吾君、頼むよ。」
と、言った。
その日は、愛菜はジィジが
離さないから一緒に寝た。
私と苳吾さんは、しばらく話をして
「ドイツをゆっくりみたいが
患者さんもいるから
明日、帰るけど
鈴菜、一日も早く帰国して欲しい。
住まいは、お義父さんと
また、話すよ。」
と、言った。
「はい。私も父と相談して
早く帰りますね。」
と、言うと
「はぁ~やっと、やっと
鈴菜が、俺の元に帰ってきた。
どんなに、この日を待ったか。
鈴菜、愛している、
もう、二度離さない。」
と、抱きしめられ
「私もっ、私も苳吾さんを
愛しています。」
と、言うと
苳吾さんから深いキスをされ
舌をからめられ
すいあげられた。
「フゥ‥‥ン‥‥」
「鈴菜、そんなかわいい声だすな
今日は、抱かないつもりなんだ。
だが、日本に帰ったら覚悟しとけよ。」
と、言いながら
何度も、キスを繰り返し
抱き締めあった。