俺様彼氏はShy Boy?


「足、メチャクチャ痺れてんだけど」

「えっ、あ、ゴメン!」

「おまえ、太った?」

「なっ、そんなはず…ないと思う」

「ないと思うって…ハハッ、アホか。
おまえはどっちかと言えばもう少し太れ。特にこの辺とか…」


海斗の視線があたしの胸元に移動して。

フッと意味深に笑う。


「なっ、馬鹿。エッチ」


慌てて胸の前で腕をクロスにして海斗から逃げようと身体を引くと。

そのまま後ろに落ちそうになるあたしを、海斗は呆れた顔して抱き寄せる。


「馬鹿はおまえだ」


そうだった。

今は海斗の膝の上に向かい合って座ってる。

ということは、後ろにはテーブルがあるわけで。

落ちたら大惨事…だったかと思うとゾッとする。


真っ赤な顔したり。笑ったり、怒ったり。

かと思えば急に青ざめてみたり。


「おい百面相、腹減った」


コロコロ変わるあたしの表情を見て、海斗はなんだか楽しそうだった。


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