俺様彼氏はShy Boy?
彼のとなり
朝、目を覚ましたら。
昨夜の海斗に抱きしめられた状態のままだった。
彼の腕枕で眠っていた事実に、つい顔がほころんでしまう。
規則正しい呼吸。
無防備な寝顔。
サラサラな髪のせいなのか、それとも寝ているせいなのか。
いつもより少し幼く見える海斗の顔をじっくりと観察する。
顔にかかる前髪をそっと掻き分け。
隠れていたその顔は男性なのに、綺麗すぎてドキドキする。
昨日聞こえた『愛してる』は夢?
あたしの願望?
どっちでもいい。
今、とっても幸せだから。
「……好きだよ、海斗」
もう、何度目の告白だろう。
何度言っても足りない。
きっと、あたしの想いの半分も海斗には伝わってないんじゃないかと思う。
だから、何度だって伝える。
あたしの気持ちが海斗に届くまで。
「好き…」
まだ眠る海斗にそっとキスをした。