俺様彼氏はShy Boy?
あたしの髪を撫でるその手が、ゆっくりと後頭部に回って。
グッと力が加わると。
あたしの身体は、海斗にの上に覆いかぶさるように倒れこんだ。
「…海斗?」
何も言ってくれない。
でも、その眼差しは真剣そのもので。
恥ずかしさのあまり、思わず目を逸らす。
それが面白くなかったのか、無理やり重なった唇にドキドキせずにはいられない。
強引なのに、甘いキス。
穏やかな日曜の朝。
なのにあたしは、朝から海斗に欲情するというのか。
昨夜、拒絶されたばかりだというのに。
あたしは懲りずに、海斗を求めてしまうんだ。
無我夢中で唇を重ね。
お互いの温もりを感じあう。
感じてるのはあたしだけじゃない。
時折漏れる、海斗の切なさの混じった甘い吐息に。
クラクラして、もう何も考えられない。
右手であたしの髪を優しく撫でて。
左手で腰を引き寄せる。
あたしたちの身体はピッタリとつっくいて。
ドキドキと奏でる心音が重なり合う。