俺様彼氏はShy Boy?
「……海斗、好き」
キスの合間に囁く愛の言葉を。
海斗はまたキスで受け止めてくれる。
言葉なくても、伝わってくる。
そんな優しいキスだった。
ピッタリとくっついた身体と同じように。
あたしたちの気持ちもピッタリとくっついていたらいいのに。
海斗も、あたしと同じくらい。
あたしのことを好きでいてくれたらいいのに。
そっと瞳を閉じて、海斗の鼓動を身体全体で感じる。
ドクンドクン、と心地良い鼓動。
いつものアクアマリンの香りではなくて、あたしと同じシャンプーの匂いのする海斗に。
愛しさが募るばかり。
海斗の手が、あたしに触れることを少し躊躇してるように感じて。
その手を取り、優しく重なり合わせた。
あたしよりも大きな手。
いつも温かくて。
少し骨ばった長い指。
その手で髪を触られるのが好き。
その手で頬に触れられるのが好き。
その手で、ギュッと抱きしめられるのが好きなんだ。