俺様彼氏はShy Boy?


「良かったじゃない!!」

「うん」


本当に良かった。

ずっとモヤモヤして気になってたことだから、未来の今の顔を見たらちょっとだけホッとした。

まだ何も始まってないけど。

二人の距離がまた少し縮まってくれたらと思う。


ミッチャンが二人のことは大丈夫だよって、自信満々に言っていた意味が良くわかった。

拓也くんが未来をデートに誘うって知ってたんでしょ?


「ホント、良かった…」


ホッとするあたしに、未来が瞳を細めて。


「あたし、拓也くんに告白することにしたの」

「えっ!? マジで!!」

「うん。マジで!!」


真っ赤な顔して。

あぁ、もう。

未来はどうしてこんなに可愛いのだろう。


「うまくいくといいね」


この告白がうまくいくことを知っている。

だけど、今ここであたしが拓也くんの気持ちを未来に伝えるのは間違ってるでしょ?


あの日、遊園地で拓也くんは未来に思いを伝える予定だった。

拓也くんの勇気をダメにしてしまった罪悪感は消えないけど。

だから、二人の思いがお互いに伝わるまで。

あたしは未来たちを応援し続けることにしたんだ。


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