俺様彼氏はShy Boy?


ご飯も食べず、着替えることもしないで。

そのまま眠りについた。


お母さんが起こしに来たような気がしたけれど、あたしはなにも答えなかった。


夜中に目が覚めて、シャワーを浴びてからまたベッドに倒れこむ。

濡らしてきたタオルで、念のため目を冷やしながら。

今度はなかなか眠れなくて、ボーっとしたまま夜を過ごした。

ケータイがチカチカ点滅していたけれど、見る元気もなくて。

ただベッドに横になっていた。


明け方やっと眠りについていて。

ケータイのアラームで目がさめた。

昨日伏せた鏡を元に戻して、鏡の中を覗き込むと目の腫れはずいぶん良くなっている。

昨夜乾かさなかった髪はボサボサで、そのすごさに思わず笑ってしまう。


「すごい寝癖…」


手櫛では直りそうもなかったから、仕方なくもう一度シャワーを浴びることした。

そう思って立ち上がると一瞬クラリと眩暈がして、そのままベッドにストンと座りなおした。

昨日、お昼からほとんど何も食べたないからかもしれない。

よく眠れなかったせいかもしれない。


< 224 / 479 >

この作品をシェア

pagetop