俺様彼氏はShy Boy?
なんて。
そんなこと今更考えたって仕方ないんだけど。
そう思いながらクスリと笑ってしまったあたしを、未来は不思議そうに見ていた。
「何か楽しいことでもあった?」
「ううん、全然」
「じゃあなに~!? 思い出し笑い?」
やっぱり比奈はエッチだったのね。とムフフと笑う未来。
やっぱり?
やっぱりってどういう意味!?
「そういう未来の笑い方のほうがずっとエッチじゃん」
ぶうっと頬を膨らませるあたしを見て、また笑う未来に。
あたしまで笑顔になっていく。
こんなふうに穏やかな気持ちで過ごせるのも、未来のおかげだ。
「そういえば、今日は保健室行ってないね…」
「うん、今日はなんか研修かあるとかで来ないって言ってたよ」
「そうなんだ」
そういう未来は、なぜか意味深な笑みを浮かべた。
その半笑いな未来に、あたしはゴクリと喉を鳴らして。
そっと未来から視線を逸らす。
「どうして目を逸らすのかしらん?」
フフッと嫌な笑い。
こんな顔してるときの未来は、勝手な想像をして良くないことを考えてる。