俺様彼氏はShy Boy?
調子になんてのってないし。
美佳をイライラさせてるつもりもない。
教室ではいつも海斗の隣にいて、
いつもベタベタ海斗に触れて。
放課後だって海斗を独り占めしてる。
それに、美佳は海斗が普段見せないような顔を知ってるんでしょ?
そんな美佳にイライラするって言われたって。
どうしろって言うの。
「…もう、ほっといて」
「はあ?」
「もう、いいじゃない。海斗とは別れたし、海斗のこと好きじゃない。
もう、忘れたいの。もう嫌なの。全部、全部嫌なの…」
何が嫌って。
こんなになっても、まだ海斗が好きで。
いまだに、女の子に囲まれてる海斗を見ると胸がズキズキ痛くて。
海斗の声が聞こえると涙が出そうになって。
今日、海斗に話しかけられたことが嬉しくて泣きそうだった自分がだ。
未来に言われたこと。
全然違うよ?
まだ、何にも吹っ切れてなんかいない。
まだ、身動きが取れなくて…苦しくてもがいてる。
保健室へ行くのは。
そんな自分をさらけ出しても大丈夫な場所だからだよ。