俺様彼氏はShy Boy?
「先生はどうしたんですか?」
あたしの質問には答えずに、保健室の中に入っていく。
来いとも来るなとも言われてないけど。
先生が入った後も入り口が開けたままなのを見ると。
これは、入ってもいいってことだよね?
「…お邪魔、しまーす」
ゆっくりと足を踏み入れると。
「鍵」
そう一言だけ言って、先生は一番奥のベッドへ行くとそこにドカッと座った。
鍵…
それって鍵を閉めろということかな…?
ガシャンと鍵のかかる音が、静かな保健室の中に響き渡り。
それを確認した高藤先生は、おもむろにポケットからタバコを取り出して火をつけた。
先生がここに来た理由。
それはタバコを吸うためだったのか。
ここで喫煙することは、普通に考えてイケナイことなのに。
今ではすっかりあたしの前でも堂々とタバコを吸う先生に呆れてしまう。
前にここで先生がタバコを吸ってるのを見たことがあったから。
もうあたしに隠す必要もないってことか。