俺様彼氏はShy Boy?


「…はぁ……」

「また…」


そう言って、未来も溜息。


「今日ずっと溜息吐いてるよ?」


自分で気づいてないの? そう言って、ワザとらしく息を吐く。


「もう、ホント…イライラする」


パタン。と読みかけの本を閉じて。

バンッ!! と音を立てて机に本を叩きつけるようにおいた。

あたしは、そんな未来にビクッと反応して、机に預けていた身体を起こした。


「…み、未来?」


目の前には明らかに不機嫌な表情を浮かべ、あたしのことを睨みつけてる未来がいた。


「比奈はさ。いつになったら話してくれるの?」

「未来…」

「あたしが聞きたいのは、比奈の本心なんだよ。比奈が無理して笑ってること気づかないと思う?
比奈には笑ってて欲しいけど、苦しいのを隠すように笑われても…見てるこっちは不愉快だから!!」


もう我慢の限界、とでも言うかのように。

険しい顔をした未来が目の前にいる。

未来の言葉に。

あたしは何も答えられなかった。


< 364 / 479 >

この作品をシェア

pagetop