俺様彼氏はShy Boy?
「…はぁ……」
「また…」
そう言って、未来も溜息。
「今日ずっと溜息吐いてるよ?」
自分で気づいてないの? そう言って、ワザとらしく息を吐く。
「もう、ホント…イライラする」
パタン。と読みかけの本を閉じて。
バンッ!! と音を立てて机に本を叩きつけるようにおいた。
あたしは、そんな未来にビクッと反応して、机に預けていた身体を起こした。
「…み、未来?」
目の前には明らかに不機嫌な表情を浮かべ、あたしのことを睨みつけてる未来がいた。
「比奈はさ。いつになったら話してくれるの?」
「未来…」
「あたしが聞きたいのは、比奈の本心なんだよ。比奈が無理して笑ってること気づかないと思う?
比奈には笑ってて欲しいけど、苦しいのを隠すように笑われても…見てるこっちは不愉快だから!!」
もう我慢の限界、とでも言うかのように。
険しい顔をした未来が目の前にいる。
未来の言葉に。
あたしは何も答えられなかった。